悪夢で眠るのが怖い人へ

睡眠

「またあの夢を見るかもしれない」

そう思うと、布団に入るのが怖くなる夜があります。

悪夢というと、「嫌な夢を見ただけ」と軽く扱われることがあります。
でも実際に経験している人にとっては、それだけでは終わりません。

夢の中で強い恐怖や不安を感じて目が覚める。
心臓が速くなっていたり、汗をかいていたりして、すぐには落ち着かない。
やっと気持ちが戻ってきても、「また眠ったら続きを見るのではないか」と思うと眠れなくなる。

そうしているうちに夜が過ぎて、朝になります。

そして朝は、眠っていたはずなのに、
もうすでに疲れきっていることがあります。

悪夢のつらさは、夢の内容そのものよりも、
眠ること自体が怖くなってしまうことにあるのかもしれません。


悪夢の何がそんなにつらいのか

悪夢という言葉から想像されるのは、
「怖い夢を見ること」だと思います。

でも、実際にはそれだけではありません。

悪夢のつらさは、夢の中だけで終わらないことがあります。

目が覚めたあとも、胸がざわざわした感じが続いたり、
現実に戻るまで時間がかかったりすることがあります。

場合によっては、夢の内容を思い出すだけで気分が落ち込んだり、
不安が強くなったりすることもあります。

そして何よりつらいのが、
「またあの夢を見るかもしれない」という感覚です。

この不安があると、眠る前から体が緊張してしまいます。

本来なら休むための時間であるはずの夜が、
身構える時間になってしまうことがあります。


悪夢が続くと、眠ること自体が怖くなる

悪夢が一度だけなら、まだ「たまたま怖い夢を見た」で終わるかもしれません。

でも、それが何度も続くと、少しずつ感覚が変わってきます。

布団に入ると、

「また見るかもしれない」

という思いが頭をよぎるようになります。

そのせいで、なかなか眠れなくなったり、
やっと眠れても眠りが浅くなったりすることがあります。

すると、睡眠の質はどんどん下がっていきます。

朝起きても、しっかり休めた感じがしない。
体も心も、すでに消耗している。

そんな状態が続くと、日中の生活にも影響が出てきます。

集中できなかったり、気分が落ち込みやすくなったり、
小さなことで疲れてしまったりすることもあります。

こうして、

悪夢 → 眠るのが怖い → 睡眠不足 → さらに悪夢が出やすくなる

という悪循環が起きることがあります。


悪夢の背景はひとつではない

悪夢が続くと、「自分はおかしいのではないか」と思ってしまう人もいるかもしれません。

でも、悪夢の背景は本当にさまざまです。

たとえば、

  • 強いストレスが続いているとき
  • 不安や緊張が高まっているとき
  • 睡眠のリズムが乱れているとき

などでも、悪夢は出やすくなることがあります。

また、人によっては、
過去のつらい体験や心の傷が関係していることもあります。

ただし、ここで大切なのは、
悪夢の原因をひとつに決めつける必要はないということです。

人それぞれ背景は違いますし、
同じ人でも時期によって変わることがあります。


私の場合はCPTSDの再体験の感覚が強かった

私の場合は、CPTSDがあることも関係していて、
悪夢がただの嫌な夢というより、

過去の出来事に引き戻されるような感覚

になることがあります。

夢の中の出来事なのに、
体はまるで本当にその場にいるかのように反応してしまう。

目が覚めても、しばらくは現実との境目があいまいで、
気持ちが落ち着くまで時間がかかることがあります。

だからこそ、私にとって悪夢は、
単に「怖い夢を見た」で終わるものではありませんでした。

そして気づいたのは、
悪夢のつらさの中心は、

夢の内容そのものより、眠ることが怖くなること

だったということです。

夜になると、「またあれを見るかもしれない」と思ってしまう。
その感覚が続くことが、とても消耗するものでした。

もちろん、すべての悪夢がトラウマと関係しているわけではありません。

でも、こういう体験をしている人もいる、ということは
あまり知られていないように感じます。


悪夢で苦しいとき、自分を責めなくていい

悪夢で眠れなくなると、

「気にしすぎなのではないか」
「もっと強くならないといけないのではないか」

そんなふうに自分を責めてしまうこともあるかもしれません。

でも、恐怖を感じたあとに眠るのが怖くなるのは、
とても自然な反応です。

体や心が、「危険かもしれない」と感じたことに対して
防御しようとしているだけとも言えます。

だから、悪夢がつらいと感じることは、
決して弱さではありません。

もし悪夢が続いて、眠ること自体が怖くなっているなら、
それは十分にしんどい状態だと思います。

悪夢の悩みは、外から見えにくいぶん、
軽く扱われてしまうこともあります。

でも、本当につらいときは、
一人で抱え込まなくてもいい問題でもあります。

眠りの問題は、体や心の調子と深く関わっています。
だからこそ、悪夢のつらさも、もっと言葉にしていいものだと思います。

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