最終更新日:2025年4月30日
はじめに
こんにちは。このブログでは、現在服用している薬の一覧と、それぞれの効果・メリット・デメリットをまとめています。同じように薬との付き合い方に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
服用中の薬剤一覧
1. イフェクサーSR(抗うつ薬)
用量: 75mg × 2錠 + 37.5mg × 1錠(夕食後)
- 効果:セロトニン・ノルアドレナリンの再取り込みを阻害し、気分の落ち込みや不安を緩和
- メリット:中等度から重度のうつや不安障害に対して安定的かつ持続的な改善
- デメリット:吐き気、頭痛、高血圧の可能性、急な中止による離脱症状のリスク
2. ロラゼパム(抗不安薬)
用量: 0.5mg × 1錠(夕食後、必要時頓服)
- 効果:ベンゾジアゼピン受容体に作用し、強い抗不安・鎮静効果
- メリット:服用後すぐに不安や緊張が和らぎ、急性症状のコントロールに適している
- デメリット:長期連用による依存・耐性の形成リスク、眠気、注意力・記憶への影響
3. ビペリデン(抗パーキンソン薬/副作用軽減薬)
用量: 1mg × 1錠(就寝前)
- 効果:抗コリン作用により、ハロペリドールなどの抗精神病薬による錐体外路症状(筋固縮や震えなど)を予防・改善
- 処方理由:名称は「抗パーキンソン薬」ですが、ここではうつ病や精神疾患の直接治療ではなく、ハロペリドールの副作用を軽減するための補助薬として使用
- メリット:副作用を抑えることで抗精神病薬による治療を安全に継続でき、間接的に夜間症状の管理をサポート
- デメリット:口渇、便秘、排尿困難、認知機能低下の可能性
4. トラゾドン(睡眠改善薬)
用量: 25mg × 4錠(就寝前)
- 効果:セロトニン再取り込み阻害と受容体拮抗作用によるスムーズな入眠促進、悪夢や異常な身体運動の抑制
- メリット:依存性が比較的低く、深い睡眠を得やすい、悪夢軽減や夜間の異常行動抑制に寄与
- デメリット:翌朝の眠気、立ちくらみ(起立性低血圧)、まれに持続勃起症
5. ハロペリドール(抗精神病薬)
用量: 1mg × 2錠(就寝前)
- 効果:ドパミンD₂受容体遮断による興奮・不安の鎮静、幻覚・妄想の抑制
- メリット:強い抗精神病作用による不安定な感情や緊張状態のコントロール
- デメリット:錐体外路症状のリスク、過度の鎮静、QT延長など心電図への影響
服用スケジュール
時間帯 | 時刻 | 薬剤 |
---|---|---|
夕食後 | 19:00頃 | イフェクサーSR、ロラゼパム |
就寝前 | 就寝前 | ビペリデン、トラゾドン、ハロペリドール |
私の体験:薬による”下支え”としての実感
正直なところ、薬をきちんと服用できている時と、うっかり飲み忘れてしまった時とでは、心身の状態が大きく変わるのを実感しています。私にとって、これらの薬は病気を「根治」まで持っていくものではないかもしれませんが、最低限の日常生活を送るための、文字通り「下支え」となっています。
もし薬を飲み忘れてしまうと…
まず、睡眠時間が極端に短くなってしまいます。 そして何よりも辛いのが、悪夢のリアリティが劇的に増すことです。「自分が死ぬ」といった内容の夢を頻繁に見るようになり、夢の中での痛みや恐怖が、まるで現実のように感じられることもあります。さらに深刻なのは、大声を出してしまったり、手足を激しく動かして暴れてしまったりと、自分では制御できない重度の夜間行動障害が出てしまうリスクが高まることです。実際に、ベッドから落ちてしまうようなこともありました。(今は、ベッドの横に介護用の柵まで置かれてしまいました)
薬を服用できている時は…
もちろん、薬を飲んでいても完全にぐっすり眠れるわけではなく、中途覚醒は毎日あります。それでも、合計で約5時間程度の睡眠時間を確保できるようになりました。悪夢を見ることも毎日ありますが、幸いなことに「自分が死ぬ」といったシナリオは減り、夜中に無意識に暴れてしまう頻度も大幅に低下しました。精神的に大きな負担となる夢を見てしまうことはありますが、少なくとも翌朝まで、自分の身体的な安全がある程度保たれるというのは、私にとって非常に大きな安心感につながっています。
まとめ・今後の展望
今回、私が現在服用している薬について、一つずつ効果やメリット・デメリット、そして自分自身の体験をまとめてみました。特に、トラゾドンのような睡眠改善薬が、私の場合、悪夢や夜間の異常行動を抑え、身体の安全と一定の睡眠時間を確保する上で大きな役割を果たしてくれていることを改めて実感しています。
薬があるおかげで、最低限の心身の状態を保ち、日常生活を送ることができています。正直な気持ちとしては、「薬がなければ、人間らしい生活を送ることさえ難しいのかもしれない」と感じることもあり、薬が私にとって「自分自身を維持するための、なくてはならない手段」になっている側面も否めません。
しかし、ずっと薬に頼りきりの生活を続けたいわけではありません。今後は、並行して現在受けているカウンセリングを継続し、その効果をさらに高めたり、主治医やカウンセラーと相談しながら検討していく予定です。薬だけではカバーしきれない部分や、根本的な原因にもアプローチすることで、将来的には薬への依存度を少しずつでも減らしていくことが目標です。
このブログ記事が、もしかしたら同じように薬との付き合い方に悩んでいる方や、治療法について考えている方の、ほんの小さな参考やきっかけになれば嬉しいです。
最後に大切なこととしてお伝えしたいのは、薬の効果や副作用は、本当に人それぞれで大きく異なるということです。 私の体験はあくまで一例であり、もしご自身の服用状況や体調に変化を感じたら、必ず自己判断せずに、まずは主治医の先生や専門家にご相談ください。 一人で抱え込まず、信頼できる専門家と共に、ご自身にとって最善の道を見つけていくことが何よりも大切だと思います。
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