適応障害・うつ病

うつ病になるとできなくなること:自分を責めないで

適応障害・うつ病
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うつ病になると、これまで普通にできていたことが難しく感じられることがあります。それは決して「怠けている」わけでも「努力が足りない」わけでもありません。うつの症状の一つであり、脳や心が休息を求めているサインです。この記事では、うつ病になるとできなくなりがちなことを紹介し、「できない自分」を責めないための考え方についてお話しします。


うつ病でできなくなりがちなこと 10選

1. 朝起きるのがつらい

目が覚めても体が重く、布団から出られない。エネルギーが湧かず、二度寝や横になったまま過ごすことが増える。

2. ご飯を作る・食べるのが億劫

食欲がなく、料理する気力もなくなる。簡単なものを食べるのも負担に感じ、栄養が偏りがちになる。

3. 仕事や勉強に集中できない

頭がぼんやりして、文章を読んでも理解できない。やるべきことがあるのに手がつかず、焦る気持ちが強くなる。

4. 人と話すのがしんどい

ちょっとした会話でも疲れる。友達や家族とのやり取りが負担になり、LINEの返信すら難しくなる。

5. 好きだったことに興味が持てない

以前は楽しかった趣味が楽しめなくなる。映画や音楽、本などに関心が持てず、「何をしても楽しくない」と感じる。

6. お風呂や歯磨きが面倒になる

体を動かす気力がなく、お風呂に入ることや歯を磨くことが負担になる。清潔を保つことさえ難しくなる。

7. 買い物や外出が億劫になる

外に出ることが怖くなり、買い物や散歩さえ避けるようになる。

8. 決断するのが難しくなる

服を選ぶ、何を食べるか決めるといった小さなことも苦痛になる。「どちらでもいい」「何も決めたくない」と感じる。

9. 感情が動きにくくなる

嬉しいことがあっても「嬉しい」と感じられない。逆に、悲しいことにも無感情になることがある。

10. 未来を考えるのが怖くなる

「このままで大丈夫なのか」「何をしてもダメな気がする」といった不安に押しつぶされ、未来を考えることが苦しくなる。


「できない自分」を責めないために

うつ病になると、これまで当たり前にできていたことができなくなることで、「自分はダメだ」と思ってしまうかもしれません。でも、うつ病は心のエネルギーが枯渇している状態です。無理に動こうとすると、さらに消耗してしまうこともあります。

1. できることに目を向ける

「できないこと」にフォーカスすると、どんどん気持ちが落ち込んでしまいます。小さなことでも「今日は顔を洗えた」「少し歩けた」など、自分ができたことを認めましょう。

2. 小さな成功を大事にする

何かをするのが難しいときは、ハードルを下げてみましょう。「お風呂に入れないなら顔を拭くだけ」「ご飯を作れないならコンビニのおにぎりを食べる」など、できたことを大事にしましょう。

3. 周りの人に助けを求めてもいい

一人で頑張る必要はありません。家族や友人に「今ちょっとしんどい」と伝えたり、医師やカウンセラーに相談するのも大切です。誰かに頼ることは、決して悪いことではありません。


よくある質問(Q&A)

Q
どうしても何もできない日は?
A

そんな日は無理に頑張らなくても大丈夫。布団の中で休むだけでも、あなたは十分頑張っています。

Q
人と話せないけど大丈夫?
A

大丈夫です。無理に会話しようとせず、自分のペースで少しずつ戻せばOK。

Q
いつかまた元に戻れる?
A

はい。回復には時間がかかりますが、少しずつ良くなっていきます。焦らず、自分を大切にしてください。


まとめ

うつ病になると、「できなくなること」が増えてしまいます。でも、それは決してあなたのせいではありません。心と体が休息を必要としているサインです。無理に頑張ろうとせず、少しずつ「できること」を増やしていくことが大切です。焦らず、自分を責めずに、ゆっくりと回復していきましょう。

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