TSプロトコールを受けてみて、今のところ思うこと

メンタルケア

複雑性PTSDの治療の一つとして、TSプロトコールという療法を受け始めて、2ヶ月とちょっとになります。

正直に書くと、今のところはっきりとした効果はまだ感じていません。

トラウマの治療というと、じっくり時間をかけて話を聞いてもらうイメージを持っている人が多いかもしれません。私もそう思っていたのですが、始めてこの療法を知ったので少し調べてみました。

TSプロトコールとは

TSプロトコールは、児童精神科医の杉山登志郎さんが考案した、日本発のトラウマ治療の方法です。TSはTraumatic Stress、外傷性ストレスの略だそうです。

これまでのトラウマ治療は、つらい記憶に向き合わせるやり方が中心でした。ただ、繰り返し受けた虐待のような複雑なトラウマにこのやり方を使うと、フラッシュバックが強く出てしまうことが少なくなかったらしいです。

その反省から生まれたのが、記憶をあえて思い出させずに、体に残っている不快な感覚のほうに働きかける方法だと説明されていました。

もともとはEMDRという、眼球運動を使った治療法から派生したものらしいです。EMDRをそのまま使うのではなく、繰り返し受けたトラウマ向けに、時間も内容も簡略化してあるところが特徴だそうです。

治療内で行うこと

私が受けているのは、パルサーという左右交互に振動する器具を両手に持って、お腹や鎖骨、首、こめかみに順番に刺激を当てていくというものです。

刺激のあとに深呼吸を挟みながら、数か所を処理していきます。1回のセッションは10分もかからないくらいで、あっという間に終わってしまいます。

これに合わせて、薬と漢方薬を組み合わせた処方も行われています。フラッシュバックにともなう気分の波を抑える狙いがあるそうです。

普通の精神科の外来で、特別な枠を作らずに受けられるのも、この療法の特徴として挙げられていました。90分や120分といった長いセッションを何度も重ねるタイプの治療とは、時間の使い方がかなり違います。

期待されている効果

杉山先生たちのグループが行った研究では、複雑性PTSDの成人22人を対象に調べたところ、フラッシュバックの尺度やうつの尺度が、治療後に改善したというデータがありました。

平均すると5回前後のセッションで、効果を感じ始める人が多かったと書かれています。生活面でも、良い変化が見られた人がいたそうです。

ただ、この研究は対象者の数が多くありません。開発したグループ以外による大きな規模の検証は、まだ出ていないようです。杉山先生たち自身も、今後さらに検証を重ねる必要があると書いていました。

治療の中身も、簡易処理と少量の薬を組み合わせたパッケージ全体で効果を見ているので、どの部分がどれくらい効いているのかまでは、まだ切り分けられていないようでした。

まとめ

私は今4回ほど受けたところで、これは平均的なペースからすると、まだ折り返し地点くらいのようです。

なので、今の時点で効果がでていないと判断するには早いのかもしれません。
感覚の出方には個人差があるようで、自分にこのやり方が合っているのかどうかも、正直まだ分かりません。

短時間なので、通いやすさとしてかなり助かっています。

ただ効果そのものについては、まだ発展の途中にある治療だと理解しておいたほうがよさそうです。

一つ私が思うのは、トラウマ由来の体に残っている不快な感覚に働きかける療法ですが、常に不快に思っている人に対して効果はあるのかもしれない。
でも、私は常にある感覚は、焦燥感と緊張感であって、トラウマ由来の不快な感覚は、その記憶を思い出した瞬間から発生するもので、自責を行うようになった時点でMAXになります。

この身体に残っている不快な感覚というものが、一般的にどういうものかがわからないので、私の感覚とそれが同じなのか、自責を繰り返した時にでる不快感がそれなのかがまだわからないです。

少し先生に相談してみようと思います。(またブログに書こうと思います)

よくある質問

TSプロトコールは誰でも受けられますか。

実施している医療機関に限られます。事前に、TSプロトコールや簡易型トラウマ処理を行っているかどうか、問い合わせや相談してみるのがよいと思います。

効果はどれくらいで分かりますか。

研究では平均5回前後で現れるとされていますが、個人差があるようです。数回受けただけで判断せず、担当の先生と相談しながら様子を見るのがよさそうです。

副作用はないのですか。

記憶をあえて思い出させない作り方になっているので、比較的安全とされる療法だそうです。ただ、まれにフラッシュバックが強く出たり、しばらく悪夢を見たりすることもあると説明を受けました。少しでも気になる反応があれば、すぐに先生に伝えるようにしています。

このブログでは、また変化があれば続きを書こうと思います。

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