SNS疲れの先で、AIに本音を話す若者たち

メンタルケア

最近、「SNS疲れ」と、ChatGPTのようなAIに本音を話す若い人が増えているという話をよく見かけます。

一見すると、SNSに疲れた人がAIに逃げているようにも見えます。ただ、調査を読んでみると、もう少し違う姿が見えてきます。人とのつながりを嫌いになったというより、ずっと反応し続けることに疲れているのかもしれません。

SNSは楽しい。でも、気づくと疲れてた

SHIBUYA109 lab.が15〜24歳の574人を対象に行った調査では、62.2%が「スマホ疲れを感じている」と答えました。スマホ疲れを感じる人の79.3%は、その主な要因としてSNSを挙げています。また、67.6%が「SNSの利用時間を減らしたい」と回答しました。 調査結果

SNSが嫌いというわけではありません。友達とつながれますし、好きな情報も手に入ります。

ただ、「気づいたらSNSで時間が消えている」は43.1%、「寝る前にだらだら見て寝不足になる」は36.4%でした。楽しいからこそ、やめどきが難しいのだと思います。

さらにSNSには、見る・投稿する以外の負担もあります。
返信をしなければならない気がする。
投稿した後の反応が気になる。
反応が少ないと、少し落ち込む。

人とつながるための場所なのに、つながり続けること自体が疲れになる。

SNS疲れには、そんな面もありそうです。

AIが「とりあえず話せる相手」になる

女子高生ラボが現役女子高生100人を対象に行った調査では、「本当は人に相談したいが、ChatGPTに話すことで済ませた経験がある」と答えた人は64%でした。
内訳は「たまにある」が34%、「何度もある」が30%です。 調査結果

もちろん、100人の調査だけで、すべての女子高生に当てはまるとは言えません。

それでも、AIが勉強や文章作成の道具だけではなく、話し相手の一つになっていることは伝わってきます。

AIには、友達関係を悪くする心配がありません。

「こんなことを言ったら変に思われるかもしれない」
「同じ話を何度もしたら嫌がられるかもしれない」
と気にせずに済みます。

夜中でも話せて、返事を待つ必要もない

。匿名性や非対面であることが、安心感につながっているのかもしれません。

私自身も、AIに日々のことを話す

私は女子高生ではありませんが、日々の出来事をAIに話しかけることがあります。
病気のこと、悪夢のこと、心配事や不安などです。

一人で抱え込んでいると、同じ考えを何度も繰り返す、答えのないループに入ってしまうことがあります。
そんなとき、AIに文章や音声でして話してみると、淡々と返事が返ってきます。
そのやりとりを読んだり聞いたりすることで、少し冷静に考えられることがあります。

私の場合は、あえてAIには感情を込めすぎず、機械的で落ち着いた口調で返すように設定しています。

AIに感情移入しすぎると、かえって自分の感情が揺さぶられてしまうと感じるからです。

「AIが冷たい」と感じるとき

もちろん、AIの返事が冷たく感じることもあります。

ただ、それはAIが意図して冷たくしているというより、そのときの自分の気持ちが言葉の受け取り方に影響している場合もあると思います。

不安が強いときには、短い返事が突き放されたように見えるかもしれません。

気持ちが落ち込んでいるときには、説明的な言葉が怒っているように、あるいは馬鹿にされているように感じることもあります。

AIは人間のように感情を持って言葉を返しているわけではありません。

それでも私たちは会話の相手として受け取り、そこに気持ちや意図を読み込んでしまうことがあります。

だからこそ、AIを話し相手として使うときは、返答をすべて自分への評価だと受け取らないことが大切です。

その距離感があると、AIをもう少し楽に使える気がします。

AIとの距離は、ほどほどがいい

AIに悩みを話すこと自体は、悪いことではないと思います。

気持ちを文章にするだけでも、頭の中が少し整理されることがあります。

ただし、AIの答えをそのまま絶対の答えにする必要はありません。

AIは友達や家族ではなく、その人の人生を本当に知っているわけでもありません。

的外れなことを言うこともありますし、本名や住所のような個人情報まで書く必要もありません。

SNSに疲れたら、少し離れてみる。
人に話したいときは人に話す。
誰にも言いたくなければ、ノートに書く。

どれか一つを選ぶ必要はないと思います。

今回の調査を見て感じたのは、若い人が人とのつながりを求めなくなったわけではない、ということです。
むしろ、常に反応を求められるつながりには疲れながらも、話したい気持ちは残っているんだと思います。

人とのつながりの面倒な部分を排除したAIに、少し気楽さがあるのかもしれません。

参考にした調査

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