適応障害・うつ病

『54歳 うつ病 人生 詰んだ』という本を書きました

適応障害・うつ病
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本を書きました。

時間かかりましたが、なんとか色々ツールを使いながら完成に至りました。

5年前、ベッドから起き上がることすらできなかった自分が、こうして文章を書いてKindleで出版できている。これ自体が、自分にとっては奇跡みたいなものです。

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なぜこの本を書いたか

理由は単純です。

うつ病になって会社を辞めた時、同じような境遇の人の体験談が見つからなかった気がしたんです。

こんな中年でうつ病を発症して会社辞めるって、もう落ち込むしか無いでしょう。

みんなどうなんだろう?自分だけがこんなにつらいんだろうか?って。
体験者の話はよく分かるし、同じ症状なのは理解できたけど、中年で会社辞めるって言う人の体験談ってなかなかなかったんです。

将来どうしよう、社会復帰どうしたんだろう?いろんな悩みが溢れて止まりませんでした。

だから自分で書こうと思いました。

完治してません。今も毎日薬を飲んでます。悪夢も見ます。

でも、それでいいんじゃないかと。完璧に治った人の話より、今も戦ってる人間の話の方が、同じ状況の人には届くかもしれない。と思ったのがきっかけ。

この本に書いたこと

大きく分けて2つです。

1. 制度の話

傷病手当金、障害年金、減免制度。実際に自分が使った制度を、具体的に書きました。

正直、これを知ってるかどうかで生活が全然違います。自分も最初は知らなくて、妻に教えてもらったり、医師に教えてもらったりもしました。

手続きの方法とか、必要な書類とか、区役所での体験とか。リアルに書いたつもりです。

2. 心の話

「認知の歪み」という言葉を知った時、少しだけ楽になりました。

自分がダメなんじゃなくて、病気が判断を狂わせてるんだって。

カウンセリングで学んだこと、妻の支え、逃げることを選んだ理由。そういうのも書きました。

誰に読んでほしいか

同じように50代でうつ病になった人。

仕事を失って、将来が見えなくて、「人生詰んだ」と思ってる人。

あと、家族がうつ病で、どう支えればいいか分からない人にも。

妻のように「何も言わず、ただそばにいる」ことの大切さも書きました。

書けなかったこと

実は、書きたくても書けなかったことがたくさんあります。

うつ病の症状で、感情が麻痺してるから、当時の絶望感を実感として思い出せない。だから淡々とした文章になってしまった部分もあります。

でも逆に、それが読みやすさになったかもしれません。

正直なところ

この本で人生が変わるとか、読んだら治るとか、そんなことはありません。

ただ、誰かが「ああ、自分だけじゃないんだ」って思えたら。

「こういう制度があるんだ」って知ってもらえたら。

それだけで、この本を書いた意味があると思ってます。

最後に

来年、移住しようと考えています。

トリガーから逃げるためです。新しい場所で、私のことを誰も知らない土地で、また小さな日常を積み重ねていくつもりです。

もし読んでくださった方がいたら、感想をいただけると嬉しいです。批判でも、疑問でも、何でもいいです。

生きてる証拠として、こうして文章を書けていることに、今は少しだけ感謝しています。


『54歳 うつ病 人生 詰んだ』
蒼玄書房

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※体調が悪い日は、第1章だけ読んでください。

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