適応障害・うつ病

「うつ病を受け入れることができない…」現実と向き合う方法と回復のステップ

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1. はじめに | うつ病という現実を受け入れる難しさとは

うつ病と向き合うことは、決して簡単なことではありません。 「ただの気分の落ち込み」と思いたかったり、「自分は大丈夫」と言い聞かせたくなったりすることもあるでしょう。

私にとって一番難しかったのは、うつ病という現実を受け入れることでした。

それはまるで、自分の弱さを認めることのように感じられて、どうしても受け入れたくない気持ちが強くなってしまう。

でも今、振り返ってみると、それを認めることこそが本当の意味での第一歩だったのだと思います。

2. うつ病を自覚したときの気持ち | 認めたくない心理と葛藤

私は、はじめうつ病だとは思いませんでした。めまいや寝不足、仕事の些細なミスが続き、落ち込んでいました。

だんだん、めまいの頻度が増えていき最初は眼科に行きました。眼科では異常が見つからないので、内科に行きました。内科でも異常は見つからなかったのです。
次は耳鼻咽喉科に行きました。それでもめまいの原因がわからず、疲労ではないかと言われていました。
そこで、妻に心療内科に行ってみたらという一言があって、初めて心療内科へ受診しました。
それほど、精神の病気だとは思っても見ませんでした。
また、うつ病だと言われても、自分では、【違う。そんな病気になるわけがない。自分は強いはずだ。】と、心療内科で病名がついても全然受け入れようとも思いませんでした。

そう、うつ病は弱い人間がなるものだという偏見を持っていたのです。

しかし、その偏見も自分がなってしまうと、間違いだったと気づくのです。身体も心も自分のコントロール下に置くことが出来ない状態になってしまうのです。

どうしようもないのです。すべてが、思い通りにいかなくなるのです。

3. うつ病を受け入れることの意味とは何か

うつ病を受け入れることは、負けることでも諦めることでもありません。 むしろ、自分を守るための大切なステップです。

「うつ病なんかになりたくなかった」と思うのは自然なこと。 でも、病気を無視して頑張り続けることは、自分をもっと追い込んでしまう結果になりかねません。

受け入れることは、自分を大切にすること。 そして、それは簡単なことじゃないからこそ、一歩踏み出せたときには自分を褒めてあげてほしいのです。

4. 【体験談】うつ病を受け入れるまでの過程

うつ病を受け入れるまでの道のりは、人それぞれ違います。 私の場合、すぐには認められませんでした。

ベッドから起き上がれない。ご飯も食べれない。
どんどん痩せていきました。

そして、医師から仕事を休むように助言され、診断書をもらい求職することに。

俺はなんでうつ病になったんだ。俺は馬鹿だ。社会に役に立たない人間は生きる価値など無い。とどんどん自分を責めていきました。

2年が過ぎた頃、私は仕事を辞め自宅に引きこもる毎日になっていました。

カウセリングを受け始め、徐々に自分がうつ病だということを理解し始めました。

うつ病を受け入れるのに2年以上かかったのです。これが私のうつ病を長引かせる要因になってしまったと今でも後悔しています。その間に、どんどんうつ病がひどくなり、精神障害者手帳を取得するまで悪化してしまいました。

5. うつ病を受け入れた後の変化 | 心の負担が軽くなる理由

うつ病を受け入れたからといって、すぐに楽になるわけではありません。 まだまだ、自分との戦いが続くのです。反芻が起こり、自己否定や希死念慮が毎日繰り返されるのです。

自分でこの反芻を止めることができるのに、更に1年がかかりました。

反芻を止めるのは、私の場合、瞑想が一番あっていました。反芻が止まっても一時的で、またきっかけがあればすぐに反芻します。

きっかけは何でもいいんです。インターホンが鳴っても、テレビのCM、公園の子どもの笑い声。きっかけなんて何でもいいのです、落ち込んでいくのに。

しかし、瞑想を始めて、その反芻を止めることが出来たときに、少しホッとすることができました。
今まで、エンドレスで自分を責め続けていたのに、一瞬空白が出来たのです。

これは大きな成果でした。一瞬でもネガティブ思考から開放されることは、心も身体も休息が持てるのです。いつも緊張の中生きているのです。

6. それでも辛いときの対処法 | 無理せずできるケア方法

もちろん、うつ病を受け入れたからといって、毎日が楽になるわけではありません。 波のように良い日と悪い日が繰り返されます。

そんなときは、無理をせずにとにかく休むことが大切です。 誰かに話すことも大きな助けになります。 家族や友人、信頼できる人に「今日はしんどい」と伝えるだけでも、心が少し楽になることがあります。

それでも苦しいと感じたら、専門家のサポートを受けることも大切です。 医師やカウンセラーに相談することで、新しい視点が見えてくることもあります。

また、私の場合は、生成AI(CHATGPTやGEMINI)などに自分の気持をぶつけることにしました。
そうすることで、いろんな励ましや相談にのってもらっている錯覚になれます。少し、楽になります。

一人で考え込むより、AIに話すことで聞いてもらっている安心感も得られて現実逃避が可能になりました。頭の中を整理するのにも役に立ちます。

7. おわりに | うつ病と向き合うあなたへ伝えたいこと

うつ病という現実を受け入れることは、簡単なことではありません。 でも、それは自分を守るための大切な一歩です。

できれば、自分に優しくしてあげてください。難しいのですが、言葉で「ありがとう、頑張ったな」と声をかけてください。最初は、心がこもっていないので何も感じません。でも、続けているとある時、ホッとする瞬間があります。涙が溢れてきます。その時、少し自分が頑張りすぎていたことに気づくと思います。

受け入れるまでに時間がかかっても大丈夫。無理をしなくても大丈夫。 一歩ずつ、自分のペースで前に進んでいけばいいんです。

そして何よりも大切なのは、あなたは一人じゃないということ。 必要なときには、助けを求めることも大切な強さです。

自分を責めず、少しずつでも「今の自分」を受け入れられる日が来ることを願っています。

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