自分の顔が嫌いになった日

適応障害・うつ病

うつ病になってから、自分の顔が嫌いになりました。

以前はそんなことがなく、ごく自然に自分の顔に愛着を持っていたのに、です。

男前だから好き、という意味ではありませんよ。
自分という存在の一部である顔に、当たり前に愛着を感じていたということです。

朝、鏡の前で身支度をするのも、特に苦でもなんでもありませんでした。

それが、うつになってから変わってしまいました。

自分のすべてが嫌いになっていく

うつになって自責を繰り返すうちに、自分の顔にすら嫌悪感を抱くようになりました。

自分が嫌い。
その顔も嫌い。
何もできない自分が嫌い。
失敗する自分が嫌い。
寝ているだけの自分が嫌い。
病気になってしまった自分が嫌い。

頭の中で、こういう言葉が勝手に浮かんでは消えていきます。
一つ責めると、次の責める材料が出てくる感じで、止まりません。

そう思うようになってから、顔だけを切り離して嫌いになったわけではないんだと気づきました。

自分という存在全体を否定していて、顔はその中で一番目に入りやすい部分だったというだけなんだと思います。

鏡を見ると、否定している対象がそのまま映るので、余計につらいのかもしれません。

鏡を見なくなった

顔が嫌いになってから、めっきり鏡を見ることがなくなりました。

ヒゲは伸びっぱなしにしていた時期があります。

顔を洗わない日もありました。

身だしなみを整える気力がなかったというより、鏡に映る自分と向き合いたくなかったというほうが近いです。

洗面所に立つだけで、鏡のある場所に行くこと自体がイヤになっていました。歯を磨くときも、なるべく鏡を見ないように視線をそらしていた気がします。

誰かに見られて恥ずかしいとかではなく、自分自身の目に自分を映すのが耐えられなかったんだと思います。

今も鏡は見ないけれど

今は、顔を洗うこともできるようになりました。それでも鏡は見ません。

鏡を見ないまま顔を洗うので、ちゃんと洗えているのかは正直よく分かりません。それでも、洗わないよりはいいと思ってやっています。
ひげ剃りも鏡をみないでするので、きっと伸びてるのがまばらになって汚いことでしょう。

だから、外出する時はいつもマスクをしています。見られたくないので。

そうでなくても、視線があると笑われているのではないかと被害妄想にもなります。

街なかを歩いていて、ショーウィンドウやガラスに自分の姿が映っても、反射的に目を背けます。要は、鏡があるかもしれない場所に行くこと自体がイヤになってしまったんです。

それでも、そんな毎日でも生きています。

同じ気持ちの人へ

厚生労働省のサイトでは、うつ病の症状として「自分に価値がないように思える」という状態が挙げられていて、そう感じるのは病気が原因だと書かれていました。自分の顔や姿を嫌いになる感覚も、根っこは同じところにあるんじゃないかと思います。

もし、あなたも同じような感情が起こっていたら、少し自分に距離を置いてもいいと思います。嫌いな顔や身体を、無理に見ないようにしてもいいんです。

鏡を見ない生活は、褒められたものではないかもしれませが、自分を痛めつけながら鏡の前に立ち続けるよりは、ずっとましだと自分では思っています。

ただ、自分を傷つけないでほしいです。それだけは、伝えたいと思っています。

嫌いだからって傷つけないでください。

きっと身体が悲しみます。

これ以上悲しまないでください。

参考資料

うつ病|こころの病気について知る|厚生労働省

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